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マカ
「アンデスのバイアグラ」の異名をとる強精剤
ペルー原産のハーブで、滋養強壮のサ プリメントとして知られる。南米では「アンデスの女王」と呼ばれる。強壮効果があり、体力の維持や疲労回復効果のある民間医療薬として、現地では伝統的に 使用されてきた。最近では、ペニスに効く、男性性不能症の治療薬として脚光を浴びている。
効果
滋養強壮や強精効果。不妊症、勃起障害の改善作用。
メカニズム
アンデス山脈に自生するハーブで、ビタミン・ミネラル、その他さまざまな物質を含んでいる。様々な効果が伝承されているが、まだ解明されていない。
科学的根拠
臨床試験は不十分。基礎研究段階では、動物実験で精子の生産促進、勃起や射精など性能力の増強が報告されている。
飲み方
「アンデスのバイアグラ」と呼ばれているが、医薬品のような即効性はない。2、3ヶ月ほど続けて摂取しよう。
注意事項
通常の食材に近い成分であり、健康被害や副作用は報告されていないが、目安量にしたがったほうが良い。
コラーゲン
美肌と骨、関節の健康維持
コラーゲン(膠原質)は、人体のたんぱく質の役30%を 占める繊維状のたんぱく質だ。皮膚、骨、軟骨などの組織に豊富で、細胞と細胞の間をつなぎとめる役割を果たしている。皮膚に酸素や栄養を補給して、老廃物 を除去する役目もある。おもに皮膚の真皮の70%がコラーゲンだ。
コラーゲンは人体でも作られるが、20歳を超えるとだんだん減少していき、肌の みずみずしさがなくなって老化が進行する。コラーゲンの減少は関節や骨の健康にも影響するため、関節炎や骨粗しょう症の原因にもなる。また、目の水晶体も コラーゲンで出来ているので、不足すると眼精疲労や老眼が進行する。
コラーゲンを多く含む食品は、魚の頭、尾、鶏の手羽先、豚足、牛スジなど、動物のプルプルしたゼラチン状の部分だ。コラーゲンは水溶性なため、煮汁ごと食べると効率よく補給できる。
効果
美肌効果。皮膚のアンチ・エイジング効果。骨粗しょう症や関節症の予防。
メカニズム
皮 膚は表皮、真皮、皮下組織で成り立っている。表皮を支えているのが真皮で、肌の潤いや弾力のもとだ。ここにあるのがコラーゲン。表皮細胞は28日臭気で再 生される。この新陳代謝をターンオーバーという。このサイクルが正常なら、肌は健康な状態でいられる。ここで重要な役割を果たすのがコラーゲン。バランス が崩れると、シミ、シワ、肌荒れなどの原因となる。
また、コラーゲンには関節の軟骨部分の動きをスムーズにしたり、骨にカルシウムが定着するのを助ける働きがある。
科学的根拠
関節炎の患者にコラーゲンを投与した臨床実験で、膝や股関節の痛みがやわらいだ。
30代女性を対象とした実験では、魚コラーゲンの投与で、肌の水分維持、皮膚の柔軟性や弾力性の増加、肌荒れの改善などの効果が見られた。
シミ、吹き出物や便秘、腰痛、冷え性の改善もあった。
飲み方
特に決まった摂取方法、量はない。短期的な効き目はないので、継続して飲み続けよう。美容・美肌が目的の場合は、ビタミンCやヒアルロン酸との飲みあわせが効果的。
関節炎の予防だったら、グルコサミン・コンドロイチンとあわせよう。
注意
通常の食品由来の成分なので、健康被害や副作用はない。
以前まで原料には牛の成分が使われていたが、狂牛病問題以降は豚、鶏、魚が利用されている。
アミノ酸
体の組織づくりに不可欠なアミノ酸
ヒトの体の16~20%を占めるたんぱく質は、筋肉、消化管、内蔵、血中ヘモグロビン、皮膚のコラーゲンなどの組織づくりに不可欠な成分。食事でたんぱく質をとると、体内でアミノ酸に分解され、プールされて随時活用される。
ア ミノ酸は自然界に500種類以上あるが、人体を構成するのはわずかに20種類。そのうち人体で合成できない9種類が、必須アミノ酸といわれている。これら は必ず食事等で経口摂取する必要がある。体内で合成できるのは残りの11種類で、非必須アミノ酸と呼ばれている。非必須といえど、摂らなくていいわけではない。不足すると体調不良の原因となる。目的にあったアミノ酸をタイミングよく摂取して、アミノ酸バランスをよくしたい。
アミノ酸というと、ひと ころダイエット効果が喧伝されたが、摂るだけで脂肪が燃焼する訳ではない。運動と組み合わされたときに初めて効果を発揮するのだ。運動時にアミノ酸を摂る と、脂肪分解、燃焼、基礎代謝の上昇、筋肉疲労の回復などの効果がアップする。特にスポーツの直前・直後が効果的だ。
アミノ酸の効果・効能
BCAA(分岐鎖アミノ酸)に筋肉増強、たんぱく質同化作用。アラにンはアルコール分解促進、肝臓の保護作用。グルタミンには消化管粘膜生成促進作用、アルギニンには免疫増強作用と肝臓保護作用がある。
メカニズム
バリン、ロイシン、イソロイシンはBCAAと呼ばれ、筋肉で代謝される。おもに筋肉繊維を構成するたんぱく質の主成分で、筋肉の維持や増強に役立っている。
脂肪分解・燃焼にはアラニン、ヒスチジン、アスパラギン酸、アルギニンが役立つ。グルタミンは筋肉の疲労回復以外にも胃腸粘膜の保護作用があり、フェニルアラニンは神経伝達に働くなど、アミノ酸は種類により効果が異なる。
科学的根拠
運動選手を対象として味の素が行なった研究では、BCAAにグルタミン酸とアルギニンを加えたサプリメントを与えると、筋肉疲労の回復促進や肝臓保護、増血などの作用が認められた。
アミノ酸の摂取方法
1日あたり2~6 グラムがアミノ酸の摂取量。目的にあったアミノ酸が含まれているかよく確認すること。例えばアミノ酸飲料は種類も量も不足しているものが多い。たんぱく質 は腸でアミノ酸に分解されて吸収されるが、サプリメントのアミノ酸は分解の必要がないので、運動の直後の摂取で間に合う。
注意事項
通常の食材に由来する成分であり、特に副作用は報告されていない。
赤ワインエキス
活性酸素を除去、血液サラサラ
以前まで、フランス人は脂でこってりしたフランス料 理を食べ、喫煙率も高いので心臓病のリスクが高いと考えられていた。しかし調査の結果、欧米先進国の中で最も心臓病死亡率が低いことが分かった。これがい わゆるフレンチパラドックスというやつで、赤ワインを多く飲むことで、ブドウに含まれるアントシアニンなどのファイトケミカルが活性酸素を除去し、血液を サラサラにして、生活習慣病のリスクを減らしているのである。
効果・効能
動脈硬化の予防・抑制。心臓病予防。
科学的根拠
2003年ドイツで報告された研究。フランスの赤ワインを飲むと血管を拡張させる分子が血管内で放出されていることが示され、血管を詰まりにくくするメカニズムの一つとして報告されている。
飲み方
摂取量、方法について特に制限はない。このエキスは赤ワインのポリフェノールを抽出したものであり、アルコールは含まれていないのでご安心を。
注意事項
通常の食材に含まれる成分を使用したものなので、健康に対する影響は報告されていない。
アガリクス
制ガン作用のあるブラジル原産のキノコ
アガリクスは制ガン作用があるとされるブラジルのキノコだ。免疫力を高めてくれるβグルカンという食物繊維がほかのキノコ類より多い。また、ビタミンB2なども多く、生活習慣病に対する高酸化作用も確認されている。
●効果・効力
ガンの発生予防・増殖抑制作用、ガンの治療による副作用の軽減作用など。
●メカニズム
ガンの予防・撃退効果を発揮する白血球のマクロファージという細胞を活性化し、腫瘍を壊死させるTNFα(腫瘍壊死因子α)と呼ばれるサイトカイン(生理活性物質)の産生を促す。
●科学的根拠
基礎研究分野ではアガリクスの免疫作用、臨床研究では抗腫瘍効果が数多く報告されている。しかし、人間を対象とした厳密な臨床試験はまだ行なわれていない。
●摂取方法
1日あたりの摂取量に制限はない。サプリメントとしては品質の差が大きく、摂取する際はサプリメントに詳しい医師に相談しよう。
●注意事項
副作用は特にないとされているが、少数の有害事象報告はある。