コラーゲン
美肌と骨、関節の健康維持
コラーゲン(膠原質)は、人体のたんぱく質の役30%を 占める繊維状のたんぱく質だ。皮膚、骨、軟骨などの組織に豊富で、細胞と細胞の間をつなぎとめる役割を果たしている。皮膚に酸素や栄養を補給して、老廃物 を除去する役目もある。おもに皮膚の真皮の70%がコラーゲンだ。
コラーゲンは人体でも作られるが、20歳を超えるとだんだん減少していき、肌の みずみずしさがなくなって老化が進行する。コラーゲンの減少は関節や骨の健康にも影響するため、関節炎や骨粗しょう症の原因にもなる。また、目の水晶体も コラーゲンで出来ているので、不足すると眼精疲労や老眼が進行する。
コラーゲンを多く含む食品は、魚の頭、尾、鶏の手羽先、豚足、牛スジなど、動物のプルプルしたゼラチン状の部分だ。コラーゲンは水溶性なため、煮汁ごと食べると効率よく補給できる。
効果
美肌効果。皮膚のアンチ・エイジング効果。骨粗しょう症や関節症の予防。
メカニズム
皮 膚は表皮、真皮、皮下組織で成り立っている。表皮を支えているのが真皮で、肌の潤いや弾力のもとだ。ここにあるのがコラーゲン。表皮細胞は28日臭気で再 生される。この新陳代謝をターンオーバーという。このサイクルが正常なら、肌は健康な状態でいられる。ここで重要な役割を果たすのがコラーゲン。バランス が崩れると、シミ、シワ、肌荒れなどの原因となる。
また、コラーゲンには関節の軟骨部分の動きをスムーズにしたり、骨にカルシウムが定着するのを助ける働きがある。
科学的根拠
関節炎の患者にコラーゲンを投与した臨床実験で、膝や股関節の痛みがやわらいだ。
30代女性を対象とした実験では、魚コラーゲンの投与で、肌の水分維持、皮膚の柔軟性や弾力性の増加、肌荒れの改善などの効果が見られた。
シミ、吹き出物や便秘、腰痛、冷え性の改善もあった。
飲み方
特に決まった摂取方法、量はない。短期的な効き目はないので、継続して飲み続けよう。美容・美肌が目的の場合は、ビタミンCやヒアルロン酸との飲みあわせが効果的。
関節炎の予防だったら、グルコサミン・コンドロイチンとあわせよう。
注意
通常の食品由来の成分なので、健康被害や副作用はない。
以前まで原料には牛の成分が使われていたが、狂牛病問題以降は豚、鶏、魚が利用されている。
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