ウコン
二日酔いを防ぎ、肝機能アップ
ウコンはターメリックとも呼ばれるカレーでおなじみの香辛料。インド原産のショウガ科の植物で、日本でも沖縄特産の薬草、「肝臓の薬」として昔から珍重されてきた。ウコンには春ウコン、秋ウコン、紫ウコンの種類があり、それぞれの薬効の違いがある。その成分の黄色色素クルクミンには強い抗酸化作用や解毒作用があり、生活習慣病の予防効果がある。また何より知られているのはアルコールの負担から肝臓の働きを助け、肝職を守る効力。飲酒前後の利用で二日酔いを防ぐことが知られている。その他、ウコンには日本の国民食となった力レー料理にみられるように食欲増進効果もある。
効果・効能
抗酸化作用による生活習慣病の予防。肝機能保護作用。
メカニズム
ウコンの有効成分は、クルクミンという黄色の色素と精油(エッセンシャルオイル)成分。クルクミンには抗酸化作用があり、がんなどの生活習慣病の予防効果が認められている。 ウコンの車升クルクミン肛、素化告でテトラヒドロクルクミンという、さらに強力な抗酸化力をもつ物質に変化し、生活習慣病予防に役立っている。またウコンの精油成分にあるα、βターメロンは抗菌作用があり、病原性大腸菌やへリコバクター・ピロリ菌などに効果をみせる。
科学的根拠
基礎研究では、クルクミンやテトラヒドロクルクミンが抗酸化力によりLDL(悪玉)コレステロールの酸化を抑制し、動脈硬化予防することが示された。ヒトに投与した研究でもコレステロール低下作用や過酸化脂質の減少効果が認められている。またクルク、、ヘンの抗がん作用はアポトーシスによる機序血管新生の抑制、細胞増殖にかかわる情報伝達経路の阻害や、COX、LOXと呼ばれる酵素抑制といった複数のメカニズムによることが報告されている。クルクミンの抗炎症作用はTNFα(腫瘍壊死因子α)やIL(インターロイキン)-1Bなどの炎症症状を引き起こす原因因子の活性を抑えることによるものとされている。肝技能保誰について基礎研究では、クルクミンの投与呈に比例して肝障害が改善した報告がある。京都薬科大学の研弗では、ウコンのアセトン水溶液抽出物による急性肝障害予防効果が示された。この有効成分は、ウコンセズキテルペン類とクルクミンと同定されている。
摂取方法
特に決まった摂取量はない。一般に短期間では効果が期待できず継続利用が必要。
注意事項
ウコン成分にアレルギー症状や過敏症が現れることがある。ただし通常の食材に近い成分で特に問題となる健康被害や副作用、過剰症は知られていない。なお肝腱や胆のうに病気のある人、妊娠中、授乳中の人がウコンを摂る場合は、念のため医者と相談すること。また動物実験で医薬品との相互作用を示唆するデータがあるため、医薬品を使用している場合も医者と相談し利用すること。
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